I&I STAR

　記念すべきダンス初日。もうすでに「雨乞いスター」と噂されていた彼らのスタートはやはり雨だった。
心なしか映画館の中にも雨が降っているような感じだった・・・・・いや、補修中の壁から水が入ってきていた。
地獄のような階段を何往復もしてようやくセッティング！いよいよ冒涜ダンスがスタート。
お客さんが少しずつ入るものの、ものすごく伝わるアウェー感。お客さんは映画館のイスにがっちりロックされていた。
中にには爆睡しているお客さんも・・・・・試しに面長で体毛濃い男も座ってみるとエグイほどの眠気に襲われた。
これが長年、男の精も満たしてきたイスのプライドなのか・・・そう思いながらＣＯＢに殴れて起きる面長。

　この状況を打開するためにA-KI ZIONを投入。
「最初アカペラで歌います」そんな自信満々な彼がチョイスしたのが、エロ詩吟のパクリ。
「何だかいけそうな気がする～～！」1ミリも反応しないお客さん。それでもお客さんに コール・アンド・レスポンスを仕掛けるA-KI ZION。そんな超合金のようなハートを持つ彼が沖縄の爆弾岩と呼ばれるようになるのはもう少し先のお話。

　お次はグシケン氏のプレイ。Ｉ＆Ｉ　ＳＴＡRもグシケン氏のプレーを見るのは初。わくわくしながら待っていると、先日の会話が嘘のようなＭＣをする。
「オーライ！じゃあ今日はガッチリ楽しんでってよ！」　「今日はガッチリ踊ってってよ！」
「今日、ガッチリおしゃれしてきて人にビガップユアセル！」　「今日はガッチリ飲んでってよ」
「ガッチリ朝まで！」　「ガッチリ！ガッチリしていってよ！」　「ガガガガガッチリ！！」
の4割を噛みながら喋っていた。そんな彼がＭＣ8割噛むことにになるのはもう少し先のお話。

　Ｉ＆Ｉ　ＳＴＡＲは3人で協力してプレイ。ＭＣで客を煽るＣＯＢ、ＣＯＢに殴られながらレコードを回す面長で体毛濃い男、それを無視しながら自分の仕事をするエイト体長。

ダンスを終えた時は充実感ではなく安堵感でいっぱいだった。

そして彼らはレギュラーダンスの難しさを痛感することになる・・・・